自宅の周りや南相馬、相双地区の花などをお伝えします。
自宅の周りや南相馬、相双地区の花などをお伝えします。
かなりさぼっていました。ハートビートベース開店に向けキッチン改造中でアップできていませんでした😅
タラの芽を見つけたすぐ傍に山独活があるとお隣さんが教えてくれた。牛来は山菜の宝庫、宝の山だ。7月から9月にかけて山独活の花が咲くそうだ。白い小さな花が球形に集まり可愛らしいという。
向かいの山からHBBを望む。ある朝目の前の山を見上げ声を上げた。山が一面の萌黄色になっている。木々が一斉に芽吹いたのだ。それから毎日色が変わる。山が生きている。それから数日、山から目を離せなくなった。こんな美しい景色に囲まれて暮らせるなんて、本当に幸せだ。ご近所さんにそう話すと「平田村でもそうだったんじゃないの、気付かなかっただけでしょ」とあきれられた。毎日見てるとそんなものかもしれない。
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小さな蕾を1つだけ。この春、苗木が植えられたばかりの木蓮だ。教師だった頃、ハクモクレンは卒業式に咲く別れの花だった。小さな花を見て、生徒の事を思い出し、少しばかり感傷的になった。
今までもよく見かけたが、名前が判らなかった。そうかアイリスなんだ、と納得。清楚なのにたくましい。はかなそうで芯が強い女性のようでもあり・・・。分かった、女形を演じる玉三郎のようだ。
蕗の薹がたくさんとれた土手に三つ葉が群生していた。見よ、この太い根を!スーパーに並ぶ貧弱な物は何だったのか?嬉々として摘み丁寧に洗って、お浸しと卵とじにした。きれいな緑と強い香りが新鮮だった。翌日、知り合いにその感動を話したら「この辺ではどこでも採れるよ!」と言われ少しガッカリ。
ついつい近づいて枝を触ってしまう枝垂れ桜。三春の滝桜は有名だが、あまりにも頑張るその姿に痛々しさを感じてから訪れていない。滝桜を祇園の芸達者な芸妓さんとすれ枝垂れは初々しい舞妓さんかな。それは滝桜に失礼か。いずれにしても色っぽい。
本格的に桜が咲いた。東ヶ丘公園の桜は種類が豊富でそれぞれの色合いも違う。私は白いのが好きだ。老木ほど白い花を咲かせると言うが、老いるほどに鮮やかなピンクから遠ざかるとしたら、その慎ましさにも惹かれる。
牛来大塚のHBB付近は「紫陽花ロード」と呼ばれているらしいが、紫陽花の前に色々な花が見事に咲く。近所に住む石橋さんが丹精込めて増やした結果だ。ある日石橋さんが「自分はこんな事しかできないけれど、ここを通って帰る人が「ああ、奇麗だなあ」と喜んでくれればいいんです」と話してくれた。本当に優しい人だ。
雨の日、花の下に雉がいた。実はこの雉も石橋さんが餌付けし、番で住み着いている。早朝に「ケーンケーン 」と鳴き、時にこちらを見下ろしている。
ピンクの桜は艶めかしく、その佇まいにドキッとする。例年より暖かだった今年の花の盛りはあっという間だった。南相馬はどこに行っても桜が多く春が格別綺麗な町だ。公園や川沿いの花だけでなく、山桜が美しいのが嬉しい。
東ヶ丘公園内の水芭蕉群生地があり、その傍に島崎藤村が宿泊した家の跡地がある。そこに沈丁花の苗が植えられた。こんなに小さい苗なのに花は一人前、強い香りを放っていた。
東ヶ丘公園の水芭蕉
東ヶ丘公園の一角、沼から流れる小川に沿って群生している。10年ほど前、地元の老人会が植えたものだったが、今は見事な群生地になり、散策する人も多い。
他にも水仙、梅、連翹、コブシ、モクレン、桜が賑やかな鳥の声と共に芳醇な春を届けてくれる。
桜の新芽が膨らみ始めた。今年は暖かいので、例年よりずうと早いらしい。それにしても固いので開花まではまだまだと油断していたら、その数日後に咲いた。蕾が脹らむ様を毎日観察するのは、動画をスローモーションで見るような贅沢だと思う。それまで早送りの毎日だったのが噓のようだ。
牛来には蕗の薹を摘める場所が豊富にある。今年は移住して初めての春、この日を心待ちにしていた。春の陽ざしがや柔らかく注ぐ土手に咲く蕗の薹の緑は独特だ。まず天ぷらにしよう。塩は取って置きの岩塩を使おう。
東ヶ丘公園にはお気に入りの場所、必ず通る道がたくさんある。ここは博物館に近い整備された場所。散歩する人が多い。この時期の立ち枯れの樹木は殊更美しい。落ち葉のジュータンを踏む音もいい。カラスの声すら音楽的だ。
東ヶ丘公園内にある水芭蕉の生息地に梅が咲いた。遠くからでもその香りですぐに分かった。青空とのコントラストが抜群に美しい。桜も待ち遠しいが、梅にも長く居てほしい。三寒四温とは花を愛でる日本人の感性が生んだ言葉だろう。